金融機関のAML/CFT領域で加速する人材需要と求人動向

金融機関のコンプライアンス部門では、AML/CFT(マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与対策)領域における人材不足が、いま業界全体の大きな課題となっています。国際的な規制強化や金融犯罪の高度化を背景に、金融機関にはより高度で実効性のあるAML/CFT体制の構築が求められており、それに伴って関連人材の採用ニーズが急速に拡大しています。

現在の求人動向を見ると、単なるモニタリングや事務対応にとどまらず、AML/CFT体制の設計・高度化を担う企画人材への需要が特に強くなっています。具体的には、リスク評価の枠組み作り、ルールや手続の見直し、取引モニタリングやフィルタリングの高度化、さらには営業部店やグループ会社への展開・浸透までを含めた、より上流工程を担える人材が求められています。

また、当局対応や外部監査、グローバル規制への対応力も重視されるようになっており、AML/CFTを単なる「コンプライアンス業務」としてではなく、経営リスク管理の中核機能として位置づける金融機関が増えています。その結果、金融犯罪対策やマネー・ローンダリング対策の実務経験を持つ人材や、コンサルティング会社でAML/CFT体制整備を支援してきた人材を対象とした求人が、銀行・証券・信託・ネット銀行・フィンテック企業にまで広がっています。

今後も規制強化や国際基準への対応は継続すると見込まれており、AML/CFT人材に対する需要は中長期的に拡大していく見通しです。専門性を持つ人材にとっては、業態を超えた転職機会が増え、市場価値がさらに高まっていく分野と言えるでしょう。