金融フロント職の「争奪戦」が激化。2026年、優秀な人材獲得には何が必要か。

2026年1月、日本の金融業界は日銀の政策転換(金利正常化)と「サナエノミクス」の浸透により、歴史的な転換期を迎えています。「金利のある世界」への回帰は、各金融機関の収益構造を根本から変え、それに伴いフロント営業職の採用ニーズは過去例を見ないほど膨れ上がっています。

現在、銀行・証券・資産運用会社(AM)の3業態が、同じ「ハイスペックな若手・中堅層」を奪い合う、三位一体の争奪戦が加速しています。

なぜ今、スペックの高い候補者の採用が困難を極めているのか

各業態が求める人材像の高度化が、母集団形成をこれまで以上に難しくさせています。

1. 銀行:融資から「高度コンサル型RM」へ

利ざや復活に伴い、銀行本来の収益性は改善しましたが、クライアント側には金利上昇リスクへの対策が急務となっています。そのため、単なる資金供給ではなく、**金利ヘッジ提案や事業再編まで踏み込める「高付加価値RM」**が求められています。メガバンクが中途採用比率を5割まで引き上げる中、優秀なRMの確保は困難を極めています。

2. 証券:フローから「ストック型アドバイザリー」へ

株式一辺倒から、債券やMMFを含めた包括的なポートフォリオ提案へのシフトが加速しています。これにより、現場には**「証券アナリスト」レベルの専門知識と、長期的な信頼関係を築ける高い人間性**を兼ね備えた人材が求められており、単なる「販売力のある営業」だけでは採用基準に達しないケースが増えています。

3. 資産運用会社(AM):戦略的「ホールセラー」への転換

資産運用立国の施策により、販売会社(販社)との関係構築が収益を左右する時代となりました。自社ファンドを販社の戦略に組み込ませる**「戦略的パートナーとしてのホールセラー」**が求められ、販社側の力学を熟知したメガバンク・大手証券出身の若手エース層に各社のスカウトが集中しています。

採用競合は「同業」だけではない

現在の市場における最大の特徴は、「業態を跨いだ引き抜き」が常態化していることです。 銀行のRMが外資系AMへ、証券のリテールエースがメガバンクの金法部門へ。これまでは「同業他社」だったライバルが、今や「金融業界全体」へと広がっています。

特に、新しい金利環境に柔軟に適応でき、デジタルリテラシーも高い20代〜30代前半の「金の卵」たちは、常に複数のスカウトを受け取っており、従来の求人票や画一的なアプローチでは、面談の土台に乗せることすら難しくなっています。

株式会社キャリアクライミングの役割

私たちキャリアクライミングは、金融スペシャリスト専門のキャリアエージェントとして、日々この「激戦区」で候補者と向き合っています。

  • 潜在層へのダイレクトアプローチ: 転職市場に出てこない、現職で高い実績を上げている「ハイスペック層」との独自のネットワークを構築しています。
  • 候補者の「真の動機」の掌握: 単なる年収アップだけでなく、この変革期に彼らがどのような「専門性」を磨きたいのかを深く理解し、貴社の魅力をターゲットの心に刺さる文脈で翻訳します。
  • ミスマッチの防止: 金利正常化下で求められる新しいスペック(専門知識、コンサル能力、適応力)を厳格に見極め、貴社の次代を担う人材をご提案します。

「欲しい人材が、面接に来ない」「内定を出しても、競合に競り負ける」 そのような課題をお持ちの採用責任者様は、ぜひ一度、市場の最新動向を含め情報交換のお時間を頂戴できれば幸いです。