大手銀行の最新求人動向

日銀が本年3月に長年続いたマイナス金利政策などの大規模金融緩和を終え、段階的な政策金利の引き上げに転換したことで、「金利のある世界」に突入し収益増加を見込み、各大手銀行の中途採用が大幅に増加しているが、過去の積極採用時のいわゆる第二新卒など若手ポテンシャル採用から、専門性の高い職種採用へと変わってきている。

また、金融以外の分野で大きく成長してきた国内企業が、銀行業界へ参入し、他業種による銀行業界への参入は今後も増えていくことが予想され、銀行ビジネスでは「ビッグデータ」や「AI」の活用が急速に始まっており、データサイエンティストやデジタル人財を積極採用している。

大手銀行では、全体の行員数を減らしながら、専門性の高い職種の人材を増やしており、デジタル系人材に加えて、管理部門や企画部門、運用・投資部門などの求人が多数見受けられる。

採用手法も、人材紹介会社経由の他、転職サイトを利用しての直接スカウト、自社HP経由の直接応募など多様化しており、面接もWEBを活用して遠隔地の優秀な人材を獲得するなど選考スタイルも変わってきている。

大手銀行では、1次面接・2次面接及び適性検査はオンライン、最終役員面接及びオファー面談を東京本社で対面で行っており、地方銀行の優秀な人材を獲得している状況だ。